病は気から。内臓と感情の関係
人間の内臓と感情は深い関係があります。
◉心臓は「喜び」と関係があります。
喜びの感情は心臓を癒してくれます。
心臓は「体循環」と「肺循環」に血液を巡らせることで、全身の各臓器に必要な酸素と栄養素を行き渡らせることで維持する重要な役割があります。でも、毎日が喜びで満たされれば良いのですが人間社会は色々とありストレスも溜まりやすいですから、不安や焦り、多忙などで心が乱れ心臓に負担をかけてしまいます。そうなると精神が不安定になります。
生命と心の感情はとても密接だと言うことがよくわかります。
◉肝臓は「怒り」と関係があります。
怒りすぎると肝臓が痛みます。また逆に肝臓が弱っているとイライラしやすくなります。
肝には血を蓄え疎泄という働きで、全身に気を巡らせながら血を全身の各所に分配する働きがあります。 つまり肝の働きが低下すれば、血が上手く蓄えられなくなるだけでなく、気の流れも停滞します。
気の流れがスムーズでないものが五行で言う「気滞」でエネルギーの停滞状態です。
物事がスムーズに進まないとイライラしますね。
◉脾臓は「思い」と関係があります。
思いが強く考えると脾臓が弱まります。逆に脾臓が弱まると小さいことに思い悩み思い込みが激しくなり頑固になります。
脾臓は血液中の古くなった赤血球を壊す働きをしています。また体の中に入ってきた病原菌や細菌などと戦う抗体を作ったり新しい血液を溜める働きをしている臓器です。五行では大きく区分すると「脾」と言い、消化器・口唇・肌肉・四肢に当たります。
考えすぎると、食事が喉を通らない。ということもありますね。
◉肺は「悲しみ」と関係があります。
深い悲しみを抱え続けると呼吸が浅くなり肺が弱ってしまいます。逆に肺の機能が弱まると気持ちを塞ぎ込みやすくなります。
肺は空気中の酸素を体に取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を外に出す働きをしています。
肺には皮膚呼吸を行う皮膚。息の通り道である鼻も含まれています。肺にトラブルがあると悲しい出来事ばかり拾い上げる傾向があります。
悲しい気持ちを抱え続けていると、息苦しくなることもありますね。
◉腎臓は「恐怖」と関係があります。
恐怖心が強く長い間ビクビクし続けると腎臓を痛めます。逆に腎臓が弱まると小さなことに不安を感じやすくなります。
腎臓は血液を濾過して老廃物や余分な塩分を尿として体の外で排出する臓器です。また体に必要なものは再吸収し体内に留める働きもしています。腎臓の働きが悪くなると尿が出なくなり、老廃物などが体に蓄積します。
五行で言うと「腎」という区分になり生殖器・内分泌・骨・耳・髪にあたります。
腎臓は脳との関係があり、強いストレス、恐怖体験やトラウマも腎に影響を及ぼします。
☆生きていると、喜びや怒り、不安、悲しみ、恐怖といった体験は誰しもされていると思います。こういった感情は自分以外の誰かが自分に対して行われた感情でもあり、逆に生活習慣の中で十分な睡眠が取れていない、栄養不足や運動不足などから体の中に負担をかけ、自分自身で外に向けている感情でもあると思います。 体と感情の関係を知ることでまずは、生活習慣を見直すところから始めてみるのも良いと思います。